第3回あまがさき医療・介護連携フォーラムが開催されました (第568号 平成29年4月1日)

第3回
あまがさき医療・介護連携フォーラム
が開催されました

おおはら内科循環器科クリニック 副院長 両角 隆一

第3回あまがさき医療・介護連携フォーラムが3月4日、ハーティ21・ハーティホールにて開催されました。いよいよ来年、尼崎市の依頼を受け、在宅医療・介護連携支援センターが医師会の主導で設置されることになりました。そこで、今年の医療・介護連携フォーラムでは、在宅医療・介護連携支援センターが既に開設されている神戸市中央区の経験談をうかがうべく、同センター開設を自ら強力に推し進められた神戸市中央区医師会長の林省治先生と、林先生のもと、実務を担われているコーディネーターの辻村広美様に基調講演をお願いいたしました。
黒田医師会長と稲村市長にご挨拶をいただいたあと、先ず基調講演を拝聴しました。座長は、尼崎市医師会副会長の橋本創先生がされました。最初にお聞きした林先生の演題は「医師が動けば、みんなが動く!神戸市中央区在宅医療・介護連携支援センターの立ち上げ、そして、医療・介護における支援センターの役割」でありました。〝医師が動けば、〟の最初の医師は、まさに林先生であったとのことで、自ら考案し、失敗を恐れず自ら率先して実行され、そして、(半ば強引に?)協力者を増やされていったとのことでありました。次の辻村広美様の演題は、「在宅医療・介護連携支援センターコーディネーターから見た現状と課題」でありました。地区内の医療・介護関連資源を把握され、結果を恐れずにとにかく人と人を引き合わせてつなぎ合わせていくことが重要と考えているとお聞きしました。
この基調講演をお聞きした後、尼崎市の医療・介護の各セクションを担当する方々の代表者によるパネルディスカッションが行われました。座長は、在宅医療・介護連携会議担当理事である県立尼崎総合医療センター副院長の齋田宏先生と、尼崎市健康福祉局の寺沢元芳様がされました。パネリストとして、医師会から朝田真司先生(朝田医院)、歯科医師会から西村望先生(にしむら歯科)、薬剤師会から福田惇様(まごころ薬局)、民間病院協会から内藤武夫先生(合志病院)、訪問看護ステーション連絡協議会から嶋村尚代様(訪問看護ステーションはるかぜ)、尼崎居宅介護支援事業連絡会から木田義彦様(居宅介護支援事業所ケアベスト)、尼崎市地域包括支援センターの増井智子様(小田北地域包括支援センター)が参加されました。また、基調講演をされた林先生と辻村様にも加わっていただきました。参加者それぞれからの現状報告があり、様々な問題点が存在することが明らかで、林先生と辻村様から貴重なご示唆をいただきました。
来年度から当市でも在宅医療・介護連携支援センターが活動を開始する予定になっております。関係するすべての職種の皆様の努力・支援が必要となります。医師会の皆々様におかれましても、積極的な参加・協力をお願いいたします。