恒例の新年祝賀会が都ホテルニューアルカイックで開催されました。(第578号 平成30年2月1日)

恒例の新年祝賀会が都ホテルニューアルカイックで開催されました。
祝賀会次第に従い、橋本副会長が今年最も注目されている『あまつなぎ』を進めることで地域包括ケアを進めていきたいと端的に開会のご挨拶を述べられ、引き続き国歌斉唱をおこないました。年に一回の事ですが、新年気分を味わえる一時です。
会長挨拶では、来賓で来られている方々に感謝を述べられた後、昨年の選挙の事、年末年始の休日夜間急病診療所が目立ったトラブルもなく運営されたことを報告されました。今年は診療報酬などの改定が重なる年である事、また尼崎市では『第3次地域いきいき健康プランあまがさき』が実施されること、国民健康保険の財政運営の責任主体が市町村から都道府県に移ることなどをお話されました。また、電通事件をきっかけにした働き方改革により医師が労働基準法による抜本的な改革がおこなわれると医師不足に拍車がかかり大変な問題になって病院経営が成り立たなくなると危惧しておられました。さらには診療報酬改定、地域医療構想による病床の調整に関してお話になられました。1月から開所した尼崎市医療介護連携支援センター「あまつなぎ」は地域包括ケアシステムの目玉となるもので、その目的と活動に関して丁寧に説明されました。最後に尼崎市医師会の課題である新医師会館建設問題、急病診療所の建て替え運営の問題など解決しなければならない大きな問題に向かって、尼崎市医師会のよき伝統である「和をもって尊しとする」「学閥を作らず」という先輩方の教えを大切に会務を進めますので温かいご支援、ご協力をお願いしますと述べられ、平成30年が皆様にとって素晴らしい年になりますようにと祈念されました。
年頭祝辞として、兵庫県医師会副会長 杉本欣也先生、尼崎市長 稲村和美様、兵庫県議会議長 黒川治様、尼崎市議会議長 丸岡鉄也様にお祝いの言葉をいただきました。
稲村市長は色々お礼を言うべきことがあるがとりわけ3つの事を紹介したいと言われ、「あまつなぎ」「南北保健福祉センター」「いきいき健康プラン尼崎」に関して、お話されました。最後に急病診療所の建て替え問題に関しては医師会と十分に協議していきたいと述べられ、平成31年度開設予定の子供の育ち支援センターにより『あらゆる子供に輝かしい未来を!』との素敵なお言葉をいただきました。兵庫県議会議長になられた黒川氏は「新年の白紙綴ぢたる句帖かな」と正岡子規の俳句を引用され、プラスになる出来事を書き込んでいける様な一年を祈念しますと述べられた。尼崎市議会議長の丸岡氏は新聞で2040年に4割が単身世帯となるとの推計が出されたことをうけて、平成22年の時点で26%と兵庫県下で最も単身世帯が多い市である尼崎市にとって「あまつなぎ」は頼りになる政策だと期待されていました。
また、来賓祝辞としては、衆議院議員 中野洋昌様よりお祝いの言葉をいただきました。その後、来賓の紹介がありました。
祝宴は尼崎市歯科医師会会長 松田哲一先生の乾杯から始まりました。今年のアトラクションは「モリオカルテット」にお願いしました。ギターのモリオカモリオ氏を中心に2009年に結成されたユニットで神戸を中心にご活躍中の方々です。現在6人のメンバーですが、その時々でメンバーが変わるようです。当日はギターのモリオカモリオ氏とバイオリンの籠谷沙希さんのお二人で演奏されました。短い時間でしたが軽快な音楽にのせられて最後には黒田会長、稲村市長など多くの方が壇上で踊る様は正月ならではと喜んで見ていました。締めの乾杯は毎年恒例で尼崎市薬剤師会会長 牧孝子先生にしていただきました。恒例でなかったのはご挨拶が短かったことで、長丁場の新年会で終盤での簡略なご挨拶に予想外の事で拍手喝采でした。