「新春のご挨拶」 (第625号令和4年1月1日)
2022/01/21(金)
「新春のご挨拶」
尼崎市医師会会長 八田 昌樹
あけましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。昨年は新型コロナウイルス感染症対策を筆頭に医師会の会務、運営に献身的にご協力、ご支援を賜り誠にありがとうございました。皆様のおかげで新型コロナウイルス感染症の波を何とか乗り切れたと存じます。心から感謝申し上げます。
大阪と神戸の往来の中間に位置する阪神間にある尼崎市は、第1波から第5波にかけて多数の感染者を認めました。第3波は高齢者が多く重症化しやすい傾向があり、自宅及び高齢者施設で入院待機を余儀なくされている患者が急増したため、「尼崎市入院待機陽性者医療支援事業」を立ち上げ、往診チームを作って往診診療を行いました。この取り組みは第4波、第5波の時にも発展的に行われました。第5波は若年層の感染者が多く家庭内感染も起こったため小児科、産婦人科の医師も往診チームに参加し、またマニュアルを作成してかかりつけ医が軽症者の診療を行えるようにしました。9月には尼崎市にも通常型の宿泊療養施設が開設され、オンコール対応に協力してもらっています。今後の宿泊療養施設の在り方については兵庫県と協議中です。収束しかけたかに見えた新型コロナウイルス感染症ですが、オミクロン株が急速に世界中に蔓延し、第6波になりそうな勢いで予断を許せません。
新型コロナワクチン接種では個人医療機関・集団接種に加えて、「時間外・休日のワクチン接種会場への医療従事者派遣事業」に医師、看護師、薬剤師、事務職員等多くの医療従事者に協力していただきました。新年早々、3回目のワクチン接種が始まります。治療法が確立されていない状況ではワクチン接種が非常に重要な意味を持っています。今回は医師会による集団接種はなく、個別接種と尼崎市による集団接種だけです。お願いばかりで恐縮ですが、更なるご協力のほどよろしくお願いします。
令和3年度の「学術デー」はWEBで、「市民医療フォーラム」はハイブリッド及びYouTube配信で開催し、各種講演会も同様にICTを利用して行いました。地区会への訪問もできませんでしたが、時期を見て実現したいと考えています。そして、来年こそは新年祝賀会を開催できるように祈っています。
最後になりましたが、令和4年が会員の皆様にとって素晴らしい年になりますことを祈念して新年の挨拶とさせていただきます。